●覚醒●
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★★★覚醒編★★★
時は流れ中学二年生生になり、「ガンダムの続編がテレビでやるんだってよー!」
という噂が流れ、「子供じゃあるまいしガンダムなんか見ねーよー」と言いつつ
誰もが「黒いガンダム」放送当日は早々に帰宅。
確か放送は土曜日だったので翌々日月曜日には
教室中、いや学校中がガンダム一色だった。
しかし皆の顔は暗かった。うつむいてる者もいれば、怒っている者もいる。
いずれにしても、私を含め誰一人として納得がいかなかったのだ。
なぜならそれは、ガンダムが「連邦の白い奴」ではなかったからだ。
要するに、RX-78を期待していた訳ではなく「ガンダムは白!」のはずなのに
「ガンダムが黒?」だったから・・・。ただそれだけなんですけどね。
それに、カミーユの生意気さ加減が感情移入できなかったなぁ。まあ、アムロが
素直だったかって言うと、そうではないけど。
話しの複雑さも、当時の年齢としては理解できなかったって事もありますしね。
とにかくそんなこんなで「ファースト(劇場版)」を見直した訳です。小学生
の時よりは、多少お兄ちゃんになっていた私はあるセリフに「ハッ」としました。
そのシーンが何処かというと・・・
●アムロがお母さんに会いに行き、見回りに
来たジオン兵に向かって発砲。するとお母さんが「すさんだねェ」
「あの人だって家族があるだろうに・・・」etc。
それに対しアムロが・・・
*****************「今は戦争なんだっ!!」****************
・・・ショックでした。そうです。今まで「カッコイイ」とか「ザクを倒せ!」
とか思いながら見ていたロボットヒーロー及びその登場人物達は「戦争」を
していたのです。アムロに関しては当時の自分(中学生)とほぼ同じ年です。
しかも女の子や小さな子供達もいる。・・・しばらく考えてしましました。
したくもない戦争に、そして政治的陰謀に少年少女・子供までが巻き込まれてい
く。同じ仲間(軍)の偉い人達に利用され、おとりにされ、モルモット扱いにも
される。
中学生といえば(自分だけかもしれませんが)何かを見て感動したり、涙を
流したりなんていうのは「恥ずかしいし、カッコ悪い」と思っているのが
当たり前でしたが・・・
「ガンダムを本当に知った時」
涙を流してしまいました。
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